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{{日本の市|
 
自治体名=帯広市|
 
地方=[[北海道地方]]|
 
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支庁=[[十勝支庁]]|
 
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隣接自治体=[[芽室町]]、[[幕別町]]、[[音更町]]<br />[[更別村]]、[[中札内村]]、<br />[[新冠町]]、[[平取町]]、[[日高町 (北海道)|日高町]]|
 
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所在地=帯広市西5条南7丁目1番地<br><center>[[画像:Obihiro city-office.jpg|200px|帯広市役所]]</center>|
 
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外部リンク=[http://www.city.obihiro.hokkaido.jp/ 帯広市]|
 
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特記事項=人口は住民基本台帳による
 
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2020年1月8日 (水) 13:50時点における最新版

帯広市(おびひろし)は、北海道十勝支庁管内にある十勝支庁所在地で、十勝地方の中心都市。

帯広の街は、官主導の屯田兵や旧幕府家臣による開拓ではなく、静岡県出身の依田勉三率いる晩成社一行が1883年(明治16年)5月に入植したのが開拓の始まりである。その後の開墾は冷害や虫害など苦難の連続であったが、1895年(明治28年)に北海道釧路集治監十勝分監(通称十勝監獄。現在のグリーンパーク一帯)が開設されると、受刑者によって大通が整備されていき、市街地が形成されていった。

かつては十勝地方の農産物の集散地としていたが、自衛隊の旅団化に伴う人員削減や官公署の統廃合、民間事業所の集約に伴い人口の減少が続いている。

帯広の名の由来は、アイヌ語「オペレペレケプ」(川尻が幾つにも裂けている所)または「オベリベリ」(オペレペレケプの和人なまり)からといわれている。

地理[編集]

東北海道西端の十勝平野のほぼ中央に位置する。市街は計画的に整備されており、帯広駅を中心に碁盤目状の区画が四方に広がるが、大通公園から北東、北西、南東、南西に対角線方向の道路(火防線)が設けられている。1891年(明治24年)北海道庁によって帯広を基点として帯広・十勝の植民地区画の設計を開始、翌1892年、帯広市街地の基礎となる壮大な碁盤目状の街区整備が行われたことにより開発は本格化する。900間四方を大画、参百間四方を中画、さらにこれらを六分割して小区画とした。これを入植者に1戸分として貸付する。最初から都市としての機能を備えるため1893年(明治26年)に市街地の区画整理・市街予定地区画(殖民地区画)が行なわれ、1900 戸分を測設、その後順次市街地が開放されていく。現在の石狩通(国道38号)と大通(国道236号)の交差点と基点にして60間の大区画と中央部6間の道路用地をとり東西に2分しさらにそれぞれを6間間隔で10等分したものを162坪で1戸分とした。大区画を北海道開拓時代に札幌市で始めた区画割りを帯広にも適応、1ブロックは通りを除いて1辺60間(109m程度)の正方形で条と丁目で示し、さらに12間幅の火防線を配置するなどの近代的な都市整備を実施した。これは鉄道線予定地や停車場の予定地も見込んだ計画で、また当初から、斜めの道路と格子状の道路の交わる箇所に消防署を配置する計画となっていた。開拓当時計画され幻となった十勝川河口都市も帯広市と同様の殖民区画の都市計画形態であり道路配置はそっくりで、現代でも殖民区画の都市計画がかいまみられるのは珍しい。火防線が交わる交差点は6差路となり、交通事故もしばしば起きた。現在では交差点の手前で幹線と合流するように付け替えが行われている。その後1896年には貸付停止となっていた十勝植民区画地を解除し、翌1897年(明治30年)には国有未開地の開墾入植を奨励するための「北海道国有未開地処分法」が公布され、終戦直後まで実施する殖民地選定事業によって大量移民が始まる。このとき入植地の区画は300間(546m)四方の中区画と、その中をさらに150間×100間の小区画6個に分け、この5町歩(ha)が1戸の割当てとなった。また圃場のまわりには防風林が設けられ、日高山脈から吹き降ろす強風対策のほか、入植当時は燃料対策としても保持されていく。これらが十勝の代表的な農地景観である300間区画の圃場と幾何学的に並んだ木々が溶け込み、新緑の春、秋の紅葉、冬の雪景色など四季折々の美しい景観を提供することになる。のちに1918(大正7)年の「区画測設心得」で、「防風林は50間以上100間以内の幅を存置すること」と規定、翌1919(大正8)年には「殖民地選定心得」で防霧林という考え方を取り入れ、「現に林相をなさざるも将来植樹造林によりて防風若しくは防霧林の設定を必要と認めたもの」として、森林状態をなしていない場合は防風林予定地としてあらかじめ土地利用区分上は防風林に算入させ、保安林制度の拡充とともに国有保安林に編入していく。1905年(明治38年)から1907年(明治40年)にかけては、札幌方面と釧路方面とを結ぶ鉄道が開通したことで、十勝の拠点都市として発展を遂げる。

気候[編集]

内陸部にあるため気候は寒暖の差が激しく、夏は30℃以上、冬は-20℃以下になる事もある。冬には風の弱い快晴の日も多く穏やかな気候である。快晴の日は放射冷却現象により強く冷え込む。1902年1月26日には最低気温-38.2℃を記録しており、日本観測史上2位。積雪量は北海道内でも少ない。その一方、夏は高緯度の割に気温が高く、フェーン現象などにより猛暑となることもある。2007年8月15日に35.5℃など、猛暑日の記録もある。

沿革[編集]

  • 1893年(明治26年) - 河西、河東、上川3郡各村戸長役場が置かれる。
  • 1901年(明治34年) - 下帯広村8村戸長役場に改称。
  • 1902年(明治35年) - 二級町村制施行、帯広町となる。
  • 1915年(大正4年) - 伏古村の一部を併合。一級町村制施行。
  • 1919年(大正8年) - 十勝毎日新聞の前身となる帯広新聞が設立、発行される。
  • 1933年(昭和8年) - 市制施行、帯広市となる。
  • 1936年(昭和11年)11月 - NHK帯広放送局が開局(ラジオ第1放送、コールサインJOOG。但し、送信所は河東郡音更町にある)。
  • 1950年(昭和25年)4月 - NHK帯広放送局にラジオ第2放送が開局(コールサインJOOC)。
  • 1952年(昭和27年) - 帯広市にて水道事業開始。
  • 1952年(昭和27年)3月4日 - 十勝沖地震が発生(死傷者217人、家屋全壊311戸)。
  • 1955年(昭和30年) - 第1回七夕祭りが開催。
  • 1955年(昭和30年)8月 - 北海道放送(HBC)帯広放送局が開局(HBCラジオ、コールサインJOHW。但し、送信所は中川郡幕別町にある)。
  • 1957年(昭和32年) - 河西郡河西村及び大正村を編入。
  • 1959年(昭和34年)12月 - NHK帯広放送局に総合テレビジョンが開局(コールサインJOOG-TV)。
  • 1962年(昭和37年)10月 - NHK帯広放送局に教育テレビジョンが開局(コールサインJOOC-TV)。
  • 1963年(昭和38年)7月31日 - 帯広動物園が開園。
  • 1963年(昭和38年)7月 - HBC帯広放送局にテレビ放送局が開局(HBCテレビ、コールサインJOHW-TV)。
  • 1963年(昭和38年)7月 - 札幌テレビ放送(STV)帯広放送局が開局(STVテレビ、コールサインJOWL-TV。但し、送信所は河東郡音更町にある)
  • 1964年(昭和39年)1月 - 帯広中央公園にて第一回帯広氷まつりが開催。
  • 1964年(昭和39年)3月 - STV帯広放送局にラジオ放送局が開局(STVラジオ(現在は分社)、コールサインJOWM)。
  • 1964年(昭和39年)9月27日 - 青少年科学館と児童文化センターの機能を併せ持つ帯広市児童会館が開館。
  • 1964年(昭和39年)12月 - 帯広空港が開港。
  • 1964年(昭和39年)12月 - NHK帯広放送局にFM放送が開局(コールサインJOOG-FM)
  • 1968年(昭和43年) - 国体スケート大会が帯広で開催(二回目)。
  • 1969年(昭和44年) - 北海道テレビ放送(HTB)帯広送信所が開局(但し、送信所は河東郡音更町にある)。
  • 1972年(昭和47年) - 北海道文化放送(UHB)帯広送信所が開局(但し、送信所は河東郡音更町にある)。
  • 1982年(昭和57年) - 百年記念館 開館(帯広市開基100年を記念し、建設)。
  • 1985年(昭和60年) - 十勝毎日新聞系列のケーブルテレビ放送局・帯広シティーケーブル(OCTV)が開局。
  • 1987年(昭和62年) - 帯広北高校が夏の甲子園出場。
  • 1987年(昭和62年) - エフエム北海道(AIR-G')帯広送信所が開局(但し、送信所は河東郡音更町にある)。
  • 1988年(昭和63年) - 帯広市営バスターミナルが廃止。
  • 1988年(昭和63年) - 帯広市民会館が閉館。
  • 1989年(平成元年) - 第44回 国体冬季大会(はまなす国体スケート・アイスホッケー大会)が開催。
  • 1989年(平成元年) - 帯広駅南口に帯広市民文化ホールが開館。
  • 1991年(平成3年) - 北海道立帯広美術館が開館。
  • 1992年(平成4年) - 帯広市役所本庁舎が新築(地上12階、地下1階)。
  • 1992年(平成4年)7月25日-8月23日 - 緑の地球博「みどりいむ'92」が開催。
  • 1993年(平成5年) - エフエム・ノースウェーブ(NORTHWAVE)帯広送信所が開局(但し、送信所は河東郡音更町にある)。
  • 1997年(平成9年) - 中小小売商業高度化事業(TMO)構想が始動。
  • 1998年(平成10年)1月17日 - JR北海道バスの帯広市内バス22系統が全線撤退廃止。十勝バス・北海道拓殖バスが継承。
  • 2003年(平成15年) - 帯広市民文化ホールを帯広市が買収。
  • 2004年(平成16年) - 9月下旬~10月上旬 WRCラリージャパンが初の十勝開催。
  • 2005年(平成17年) - 帯広市立病院が閉院。
  • 2006年(平成18年)3月3日 - 新帯広市立図書館が開館。
  • 2007年(平成19年)10月1日 - NHK帯広放送局と民放4局(HBC・STV・HTB・UHB)が地上デジタル放送開始(送信所は河東郡音更町十勝川温泉の近くにある十勝ヶ丘に置かれた。テレビ北海道(TVh)は開局の計画はあったが凍結)。
  • 2008年(平成20年)2月7日-市の人口が16万9895人となり、14年ぶりに17万人割れになったと市が公表。

産業[編集]

帯広を含む十勝の農業は大型農業機械による大規模畑作経営が中心である。市内の農家1戸あたりの平均耕地面積は約24 haで、北海道の平均17.41 ha、全国の平均1.57 haを大きく上回っており、カロリーベースの食料自給率は約280%(約48万人分)と人口の割に非常に高い。主な作物は小麦ジャガイモビートで、近年は長イモごぼうといった、この地域特産の野菜の生産も進んでいる。全国的にも知名度の高い菓子製造会社六花亭柳月クランベリーは、帯広市に本社を置いている。

立地企業[編集]

  • 六花亭製菓株式会社
  • 株式会社柳月
  • イズヤパン株式会社
  • 明治乳業株式会社 十勝帯広工場
  • 株式会社TBK十勝試験場

郵便[編集]

  • 帯広郵便局(日本郵便帯広支店・ゆうちょ銀行帯広店・かんぽ生命帯広支店併設)
  • 西帯広郵便局(日本郵便西帯広支店併設)
  • 大正郵便局
  • 清川郵便局
  • 広野郵便局
  • 川西郵便局

姉妹都市・提携都市[編集]

海外[編集]

国内[編集]

国の施設[編集]

地域[編集]

教育[編集]

  • 専修学校
    • 帯広コア専門学校(旧帯広コンピュータ・福祉専門学校)
    • 帯広高等看護学院
    • 社会事業協会帯広看護専門学校
  • 中学校
    • 大空、帯広第一、帯広第二、帯広第三、帯広第四、帯広第五、帯広第六、帯広第七、帯広第八、川西、清川、西陵、南町、八千代、緑園
  • 小学校
    • 愛国、稲田、大空、帯広、柏、開西、川西、清川、啓西、啓北、広陽、光南、栄、大正、つつじが丘、豊成、西、花園、東、広野、北栄、緑丘、明星、明和、森の里、若葉
  • 特殊学校
    • 帯広盲学校
    • 帯広聾学校
    • 帯広養護学校

交通[編集]

空港[編集]

鉄道[編集]

かつては士幌線広尾線が通っていたが、現在はともに廃止されている。

バス[編集]

道路[編集]

  ※道東自動車道 音更帯広ICの所在地は音更町である。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

帯広市周辺のものも含む。

文化財[編集]

  • アイヌ古式舞踊(国指定重要無形民俗文化財)
  • 札内川流域化粧柳自生地(北海道指定天然記念物)
  • 大正のカシワ林(北海道指定天然記念物)
  • 帯広畜産大学農場の構造土十勝坊主(北海道指定天然記念物)

レジャー・スポーツ[編集]

観光[編集]

祭り・イベント[編集]

  • 氷まつり(1月下旬 3日間開催)
  • ゆめ気球とかち(2月中旬)
  • 帯広桜祭り(5月 第2日曜)
  • 十勝健康マラソン(6月下旬)
  • 七夕祭り(8月上旬 開催)
  • 勝毎花火大会(8月中旬)
  • 道新十勝川花火大会(8月)
  • 平原まつり(8月14・15・16日を中心に3日間開催)
  • 国際農業機械展 in 帯広(8月下旬。4年に1度開催、次回開催予定は2006年)
  • ツール・ド・北海道(9月~10月)
  • 世界ラリー選手権 ラリージャパン
    • ラリーヘッドクオーターやサービスパークが設置される。
    • 2006年よりスーパーSSがサービスパークに隣接して設置される。
  • 帯広菊まつり(10月末~11月頭)
  • 帯広市イルミネーション(11月中旬~翌年2月中旬)

その他[編集]

  • 豚丼、中華ちらし発祥の地とされている。

出身有名人[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]