力の単位

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別にニュートン氏が運動の法則を殊更に発見しなくても、力の概念そのものは古代の時代から特に誰からも習うことなく幼少のころから自然に身につけるものである。あいつは俺よりも喧嘩が強いということで子供達の間では一目おかれたというのは昔の世代ではあった価値観である。仲間同士で話すたびに、この前は誰々をこうやってなぐったなどと言って自慢したものである。俺はあいつを泣かしたなどと言って威張っていたものである。とにかく、腕っ節の強いものがグループの長として君臨し、人気があったものである。今の若者は手加減した殴り方も知らないので事件になる。知らず知らずにこのように、強い力、弱い力があり、その効果(殴りつけるときの衝撃など)も違うということを学習してきた。強く殴ると、自分の拳もなお痛いという反作用の力も体で覚えたものである。昔はけっこう喧嘩騒ぎがあったが今は少ない。ニュートン氏が運動の法則を提示したので、単位も決めたと思うのは自然で無理がないが、実際にはニュートン氏は具体的には力の単位を提案しなかった。後に別の者が運動の法則を利用してその単位を決めた。電気の単位のように簡単に係数を決めたので、実際の使用感覚とはかけ離れたものになるのは当然である。即ち、1ニュートンとは1kgの質量を1m毎秒毎秒の加速度を生じさせしめるものとした。当然ながら、実用的単位のほうが使い勝手がよい。